パーキンソン病の家族の介護や介助。大切な3つのこと。リハでの評価・治療は?

こんにちは!

パーキンソン病①のつづきです(^^)

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リハでの評価・治療方法

先ほど述べたような症状が出るという事実も確かに大切です。 

しかし、理学療法士を初めとするセラピストにはもっともっと大切な事があります。

セラピストは症状が出現するかどうかではなくて、

「その症状が出現するから”日常生活にどう影響”するのか」

であったり

「症状が緩和した場合、どのような動作が可能になるか」

といったところに目を向けないといけません!!!!!

だって本来の目的は

患者さんを良くすること、QOLをあげて本人の望む生活をしていただくこと】

ですからね!!!

理学療法評価はあくまでも、

【アプローチまでの手段であって、目的ではない】ので!

特に回復期病院や在宅でしたら、なおさら生活の方に目を向けないといけないですね。 

また、患者さんが「病気を治したい」と思っていることは間違いないと思います。

しかし。しかしですよ。

患者さんは、 

【病気を治して〇〇が出来るようになりたい!◯◯がしたい!】

と言うのが一番根本にある願いではないでしょうか?

だって、病気が治っても病院での生活を続けたいわけじゃないでしょう?

だから、

【患者さんが家に帰ってどのように生活するのか、もしくは生活したいのか。何が出来ないと困るのか。】

に目を向ける必要があるんです。

セラピストは病気を良くすること(身体機能面に目を向けること)だけが仕事ではありません。

【その患者さんの今後の人生(生活)に関わっていく】

というとっても大切なことがあります。

 

〇朝起きてから夜寝るまでどんなふうに行動するのか。

〇そこで必要となる認知機能は足りているか(お金の計算、マナーの理解、記憶など)。

※足りないところはヘルパーさんや施設などを利用するなど環境を整えることも考えないといけません。

〇信号は生活する範囲にある?人通りは?天気悪いとき外出ても安心か?周囲を見渡しながら歩くことができる?

などなど体の動き以外にも見るところは沢山あるわけです。

【人】を見るんです。【病気】じゃない。

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だからこそ本当に難しいし、患者さんに感謝された時や良くなっていった時なんて泣くほど嬉しくなりますし、仕事が楽しいんですけどね(*^^*)

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ではパーキンソン病の本題に行きたいと思います。

 

理学療法士作業療法士などのセラピストのパーキンソン病の評価方法としては、

 パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)

 ・Yahrの分類

(こちらの方はパーキンソン病を知らない人にも分かりやすいと思います。)

があります!

 

上記に示した二つはパーキンソン病の専門的な評価項目というだけです。

これ以外にも

・筋緊張

・関節可動域

・動作分析

・筋力

・患者さんそれぞれの内部疾患

 

などの評価は当然ですが必須なので忘れないでくださいね!!!! 

 

 パーキンソン病統一スケール改訂版(MDS-UPDRS)

これは、パーキンソン病統一スケールに、いくつかの変更点を加えた改訂版です。 

 

MDS-UPDRSは4パートから構成されています。 

 

PartⅠ 「日常生活における非運動症状( Nonmotor Experiences of Daily Living )」について13 項目の質問。 

Part II 「日常生活における運動症状( Motor Experiences of Daily Living )」について13項目の質問。 

Part III 18項目の「運動能力検査( Motor Examination )」からなります。一部項目において身体の左右などの複数スコアが評価されるので、スコアの数は33となります。

Part IV motor fluctuation(日内変動)、 及びジスキネジアに関する 6 項目の質問。  すべての質問に対して同じ臨床評価尺度を用います。

0=正常、1=非常に軽度、2=軽度、3=中等度、4=高度を使用します。  

 

かなり細かい評価になりますね。

時間をかけず簡易的に見たい場合などには不向きかもしれません。  

しかし沢山の項目に分けられているため、詳細な評価が可能です。   

 

Yahrの分類(ヤールの分類)

こちらに関しましては、分かりやすい画像がありましたので拝見させていただきました。

 

 f:id:kenkoureha:20180103194953p:plain 

 

参照サイト:

 https://japaneseclass.jp/trends/about/%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%AB    

 

 特定疾患の医療給付制度が受けられるのは重症度分類の3度からということですね!!

また、パーキンソン病の治療としましては、

パーキンソン病治療ガイドライン

というものがありまして、

・科学的根拠があり,行うよう強く勧められるものはグレードA

・科学的根拠があり,行うよう勧められるものはグレードB

・科学的根拠はないが,行うよう勧められるのはC1

・科学的根拠がなく,行わないよう勧められるのはC2

・行わないよう勧められるものはグレードD

 

とし、A.B.C1.C2.Dの5段階に分かれて書かれています!

科学的に根拠(エビデンス)がある治療や評価はグレードAかBで表されているということです。

これらは、実際の患者さんから取らせていただいた研究データから示された科学的な根拠に基づくものです。

 

なので固執してはいけませんが、どんどん評価や治療に取り入れていきたいですね! 

 

 パーキンソン病治療ガイドライン 

 

・外部刺激、特に聴覚刺激による歩行訓練で歩行は改善する。【グレードA】  

 

運動療法が、身体機能、健康関連QOL(quality of life 生活の質)、筋力、バランス、歩行速度の改善に有効である。【グレードA】   

 

運動療法により転倒の頻度が減少する。【グレードB】

音楽療法も行っても良い。【グレードC】 

  となっています。

基本的には、手技的なものより、しっかりと解剖・運動・生理学に基づいてエビデンスのある理学療法を行った方が良いと思いますね(#^^#)

 

また、前傾姿勢などの姿勢反応障害に対しての治療としましては、

・腹臥位(うつ伏せ)

・バンザイした状態で壁に手を当てて体の前側を伸ばすストレッチ

等を行い、姿勢反応障害の進行予防を図るのが良いでしょう^ ^

これは肺が広がる(胸郭の狭小予防)、すなわち呼吸機能の維持にも繋がります。

 呼吸は、生きていく上で予後を決定する大きな因子の一つともなるので、積極的に行いたいところです!!!

また、パーキンソン病の患者さんADL(日常生活動作)を評価する際に意識したいことがあります!!

 

◯日内変動を考慮し、異なった時間帯でも評価する。

◯出来るADLではなく、しているADLで評価する。

◯動作のきっかけとなる感覚的な手がかり(視覚や聴覚刺激)を探す。

◯視覚情報の影響が大きいため、自宅の廊下などをシュミレーションし、その環境での移動能力をきちんと評価する。

  以上の四つはパーキンソン病特有の症状を理解したうえで評価につなげられる項目です!!

 

 家族の介護(指導方法)

ご家族さんの家での介護

介護をされる際に、 

・足元に目印となるようなテープを貼る。

・「イチニ、イチニ」と声かけをしながら歩く時の介助を行う。

・動きが遅いかもしれないけど、出来ることは自分自身でやってもらう。(待つ介護の重要性を伝える。)

と言う3つのことは意識してもらえると良いかなと思います(^^)

 

 また、最後の

【出来ることは自分自身でやってもらう(待つ介護の重要性)】

はとても大切なので補足して書かせてもらいますね!!

御家族さんの介護はとても大変です。

小室哲哉さんの介護問題が最近ではあったように、本当に現場は想像以上にきついのです。

なので、御家族だとしてもこんな言葉をかけたくなる瞬間もあるかもしれません。

「やれば出来るのになんでやらないの!早くしてよ!」

でも。

こう言った言葉はかけないでください。

いくら辛くても【自分の都合を入れた言葉は絶対にかけない方が良い】です。

・また同じことやったの?今忙しいのに。

この「今忙しいのに。」と言った部分です。

患者さんたちに限らないのですが、相手からはそんな事関係ないんです。

自分の都合もあるので気持ちはわかりますが、止めましょうね。

パーキンソン病の特徴として動作が遅いのは仕方がないのです。

その他の特徴についても上述しましたが、疾患に対する理解をしていただいて関わっていただけたらと思います。

本人も望んでそうなっているわけではないので、どうか理解をお願いします。

このように、

【出来ることは時間がかかっても自分でやってもらう】

ことの意図としては、

1.本人の残存機能の維持(体を動かす)

2.家族の介護量の軽減(何が出来て何が出来ないかの理解。無駄な介助を省く。)

3.本人の意欲の向上(出来たという感覚を持っていただく)

 といった理由があるので、お願いいたしますm(__)m

 

まとめ。パーキンソン病と言っても個人差がある!

 

したがって、パーキンソン病のリハビリとしては、 

 

・外部刺激(環境を設定する、移乗する際の足の踏み出す目印としてテープを貼る等) 

 

・聴覚刺激(1.2.1.2等の声かけ、メトロノームのようなリズミカルな音声)を利用して歩行訓練を行う 

 

ことが推奨されているということになります!!!   

ただ、これも科学的根拠がその他のグレードのものよりあると言うだけで、 

全ての患者さんに必ず効果があると言うわけではない!!

です。

 

 なので、「グレードが高いから根拠がある!」と言って鵜呑みにせず、一人一人の患者さんを評価しつつアプローチを行っていきたいですね(^^)

しかし、根拠がないものは専門家として行うべきではないと思います。

だって患者さんや御家族に【なんでその治療(評価)をしているか】説明できないでしょ?

そんな人は信頼されなければ、専門家としてお金をもらう資格はないですもんね。

理学療法士医療の知識を持った専門家です。

行うことは物理療法、運動療法といった「療法」です。

なので、ちゃんと医学的根拠を持ったアプローチを出来るようにしていきましょう(^^)

「専門家なのに自分で自分のやっていることを根拠をもって説明出来ないなら、それって専門性ある?そうなったらもう【詐欺】と同じじゃない?」

とある教授から言われたことがあります。

ですが、分からないことだってあると思います。

私たちは人間ですから。

 みんな一日一日変わりながら成長していくので、分からないことがあるなんて当たり前です。

それは受け止めつつ、色々なことを感じて吸収して学んでいきたいですね^_^

極論を言ってしまえば、最終的には患者さんが良くなればそれでいいんです。

どの方法でやったかなんて二の次です。

エビデンスのあるやり方で理学療法を行うことが目的ではありませんからね(*´ω`*)

脳卒中は完全には戻らないんです⇩

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*リハビリってこういうもの!

ではまた!

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